1988年、ZIPPはイギリスのウィリアムズF1チームでエンジニアを務めていたリー・サージェントによってアメリカのインディアナポリスで創業。


ウィリアムズ在籍時、F1ドライバーが使っていた自転車に取り付けられたアルミ製Discホイールのあまりの重さに驚いたサージェントは、チーム解散後にF1カーのコクピット周りと同じハニカム構造を持つカーボンDiscホイールを作成。
現在市場に出回っているホイールと大きく変わらない1150gのDiscホイールを約30年前から開発していた。


近年、エアロダイナミクスが重要視され、製品開発の重要な要素となっている風洞実験を最初に用いたのもZIPP。
F1のエンジニアだった経験を活かし、1990年頃からDiscホイールの開発に風洞実験を取り入れる。軽量性に加えエアロダイナミクスという新たなオプションを手に入れたZIPPは、フレーム開発を開始しトライアスリートから絶大な人気を獲得。
ハワイ、コナで行われるアイアンマン世界選手権では、2006年の計測から10年以上、使用率No.1ホイールブランドとして他社を圧倒している。


ZIPPが本社を置くインディアナポリスは、モータースポーツが盛んに行われ、カーボンや樹脂等、さまざまなサプライヤーが多く在籍。
製品開発では、時にZIPPのエンジニアだけでなく、サプライヤーからの知識も結集してその時代ごとに最高のホイールを開発している。


2010年、クラシックレースの女王と称されるパリ~ルーベ~で初めて勝利を挙げたカーボンホイールがZIPP 303 TUBULAR。
遡ること4年前、ZIPPは厳しい石畳で有名なアレンバーグでサポートしていたチームCSCのライダーによる実走テストを行っていた。結果は15分間で20本ものリムを壊される散々なもの。開発チームは試行錯誤の末、ホイール外周部にケブラー繊維を採用し、大幅な耐久性の向上に成功。
今日では多くのメーカーがZIPPに倣ってカーボンホイールを投入している。


30000㎡の敷地を持つZIPP本社内には、最高のホイールを製作するために作りたてのカーボンシートを保管する冷凍庫や、研究開発室、レイアップやプレス、焼き上げなどが行われる工場施設、ホイール試験場など様々な部門が在籍している。
「NEST」と呼ばれるこの敷地内で、最新のテクノロジーと熟練の職人たちによりZIPPホイールは作られている。